
城跡の石段を埋め尽くす約600体のひな人形
江戸時代には、重陽の節句の頃に雛人形をもう一度飾る「後の雛」という風習がありました。桃の節句が子どもの成長を願うのに対し、後の雛は健康と長寿を祈るものとされ、あわせて人形を虫干しして傷みを防ぐという実用的な意味も持っていました。秋月後の雛は、この風習を城下町の景観のなかで再現する催しです。会場は秋月城跡の長屋門前にある石段で、ここに約600体のひな人形がずらりと並べられます。段のかたちを生かして人形を配するため、屋内の雛壇とはまったく異なる規模と迫力が生まれます。秋月は小京都とも呼ばれる城下町で、杉の馬場の並木や黒門など、江戸期の面影を残す町並みが人形の背景になります。毎年9月9日の重陽の節句当日に開催され、時間は午前10時から午後3時まで。雨天の場合は中止となり、延期は行われません。
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