香道志野流家元奉仕による献香之儀。参拝所から拝観できる
春日大社の重陽節供祭は、康和3年(1101年)に始まったと伝えられる由緒ある節句祭で、宮中の節句行事が最初に移された祭りとされています。菊の節供とも呼ばれ、毎年10月9日の午前10時から御本殿・幣殿で斎行されます。古式にのっとった神饌が献じられ、天下国家の安泰と万物の幸福が祈られます。祭典に引き続いて、香道志野流の家元奉仕による献香之儀が執り行われるのがこの祭りの大きな特色で、参拝所から拝観することができます。午後には境内で「聞香の会」が開かれ、香をたきしめて香りを聞き分ける香道の世界に触れられます。新暦の9月9日ではなく旧暦の季節感に合わせた月遅れの10月9日に行われる点も、重陽の節句の本来の姿を今に伝えています。
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