
供養された菊との交換と、全長15メートルの金龍が舞う「金龍の舞」
浅草寺の菊供養会は毎年10月18日に営まれる法会で、能「菊慈童」に由来します。菊慈童は、法華経の功徳によって不老長寿を得た少年の物語で、菊の露が霊薬になるという重陽の節句の故事と同じ系譜にあります。この日、参拝者は菊の花を持参して観音さまに供え、かわりに供養された菊を授かって持ち帰ります。持ち帰った菊は無病息災と延命長寿のご利益があるとされ、家に飾る習わしです。京都の虚空蔵法輪寺が同じ菊慈童を主題に9月9日の重陽の節会を営んでいるのに対し、浅草寺は10月18日にこの法会を行っており、菊の節句の心が東西で異なる日取りに受け継がれていることがうかがえます。当日は本尊示現会と並ぶ年二回の機会として「金龍の舞」も奉演されます。金龍は重さ約80キロにおよぶ大作で、町会の若衆ら70名を超える担ぎ手によって境内を舞います。
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